ジャズセッションの決まり事
トリオに限らず、ジャズのスタイルは基本的にその当時流行った曲の
テーマを演奏し、そしてそのテーマと同じコード進行を使ってアドリブをします。
そして事前に打ち合わせるか、または演奏中に目で合図を送る等して
次々とアドリブをまわしていきます。
もちろんベースもアドリブをすることもありますし、
ドラムにもまわることもあります。
何コーラスアドリブしないといけないなどは特になく、基本的に気が済むまで
アドリブすればいいのですが、あまり自分の演奏に酔いしれて
バランスを考えないのは、よくありません。
ドラムにソロを回す場合には4小節ずつや8小節や、2小節ずつなど
他の楽器(ピアノやサックスなど)と同じ小節ずつを交互に
ソロを交換しあうこともあります。
そして、最後に最初に演奏したテーマを演奏し、エンディングをむかえます。
ジャズって楽譜が無いってホント?と尋ねられることがありますが、
リードシートというメロディーとコードが載った楽譜が実はあります。
クラッシックでは全て楽譜に音符が書かれており、
その通りに演奏するのですが、ジャズの場合はコードとメロディーを
使用して、自由に即興でアレンジを行います。
(即興というととても難しく感じるかと思いますが、
慣れてくると、譜面通りに弾くほうが難しくなります)
毎回違う演奏になるので、譜面が無いと言われる事も
まったく間違いでは無いのですが、そういうわけで
同じ人が演奏しても、毎回異なる演奏になるのです。
イントロやエンディングは曲によってま決まりきったものも
中にはあります。
無い場合は曲の最初または最後の何小節か分のコードを利用して
カウントの代わりとして演奏することがよくあります。