ペンタトニック
ペンタトニックとは、5つの音からなるスケールのことを言います。
メジャーのペンタトニックは以下の譜例のとおり、
ルート、長2度、長3度、完全5度、長6度の5音で構成されています。
(譜例は、C音をルートとした場合のペンタトニックです。)
この5音は、倍音から得られるものですので、コードに対してとても
協和する音使いになります。
後ほど、アドリブ方法を紹介する際にも重要になってくるスケールですので
是非、覚えてみてください。
そして、マイナーのペンタトニックはメジャーペンタトニックを短3度下げた場所から
始めた場合になります。
下記譜例は、C音のメジャーペンタトニックを、短3度下げたA音から始める
Aマイナーペンタトニックになります。
そしてこのAマイナーペンタトニックを、C音から始めるCマイナーペンタトニックに移調すると
下記譜例のようになります。
(移調=音程は変えずに、ルートの音を変える事を言います。)
ペンタトニックは、ロック等のアドリブでもよく聞かれる音使いです。
ジャズを始める時、ギターの人がどの楽器よりも早くソレらしいアドリブを習得します。
それは、このペンタトニックを覚えてしまえば、ギターの場合フレットを平行移動
させるだけで、ほとんどのコードでアドリブができるからなのです。
ピアノやその他の楽器では、やはり全キーでの練習をする事が
上達への近道となりますので、半音ずつ上げる等の練習が効果的になります。