分散和音から始めよう
さて、実際にアドリブを実践・・・と思ってもなかなか弾けないものです。
私自身もそうでした。
アドリブの順番がまわってきて、いざ弾こうと思ってもカッコ悪い
フレーズでたどたどしく弾くしかありませんでした。
個人練習ではスケールの練習やバッキングの練習を
重点的にやっていたのですが、ことアドリブとなるとドラムや
ベースの音が無いと、うまく練習ができませんでした。
そういった意味でもマイナスワンCDは初心者にとって、
とても便利な練習道具だと私は思います。
私が上達し始めたのも、マイナスワンの存在があったおかげだと思っています。
コードだけが示されていて、いきなりアドリブ・・・というのはとても
ハードルが高いことのように思えますが、ピアノだからこそ、
有利なアドリブ方法があります。
それが、今回紹介する分散和音なのです。
もう、コードを見ただけで、和音の構成音が分かるようになっているでしょうか?
もしそうならば、後は簡単です。
そのコードの構成音を、バラバラに崩して弾くだけでアドリブが完成するわけなのです。
↓がその一例です。
まずはコード進行は、簡単のためにおなじみ、CメジャーのIIm7-V7-I です。
これを自由な配列、テンポでばらしてあげると・・・
↓の譜例のようになります。
単純にばらしながら、上昇、下降を繰り返すフレーズにしてみました。
弾いて頂くと分かると思いますが、これでは少しジャズっぽく無い
フレーズと言えるかも知れません。
ですが、このフレーズを使って、次回紹介する
クロマチックアプローチを使っていくと、どんどん、ジャズっぽくなっていきます。
ですので、まずは、分散和音をアドリブ代わりに演奏する練習をしてみて下さい。