ジャズピアノ

バッキングの極意

バッキングとは、伴奏の事です。

つまり、他のソリストの伴奏であったりピアノであれば
自分のソロに対してもバッキングします。

(右手でアドリブしながら、左手でバッキングする事が多いです。)

バッキングの極意ですが、これはソリスト(ソロをとる人)のジャマをしない事です。

ジャマをしてはいけないというと、何か消極的なイメージを与えてしまいますが、
そうではなく、”聞き上手”、”合いの手上手”になる事なのです。

例え話をこのまま続けると、たとえば会話に例える事ができます。

上手な聞き手は、次々と話手の話題を引き出す事ができます。

「うんうん。・・・そうだね。・・・へぇーそーだったんだ。・・・それでそれで。」

という具合に。

話している人が話しやすい状態を作り出す事が大切なのです。

その為に必要な事は、相槌を打つタイミング、つまりフレーズとフレーズの間を
見極め、すかさず適切なバッキングを入れる事が大切なのです。

素晴しいバッキングが出来れば、バンドとしても盛り上がりますし、逆に聞き上手は
話し上手ともいわれるとおり、ジャズにおいてもバッキングが上手な人ほど
ソロ(アドリブ)も素晴しいのです。

決してカラオケにはならないように心掛けて欲しいです。

つまり、ソリストが居ても居なくても同じバッキングになる事はいけません。

が、初心者にとっては中々難しいものがあると思いますので、
序々に慣れていけるようにバッキング中はソリストの演奏を注意深く聴いてみて下さい。

そしてもう一つ忘れてはならないのが、スゥイングすることです。

音使いよりも重要なファクター(要因)です。

裏拍を強調することで、よりジャジーになって行きますが、スゥイングしていないと
逆効果になってしまいます。

CD等を注意深く聞いてみる事をオススメします。

この”スウィング”と”ジャマをしない”という極意は、譜面には表しにくい内容ですので
今回は、そのことをご紹介しました。

よりジャズっぽさを出す為にも、和声(コード)にテンション(不協和)を加えてあげれば、
バッキングに渋みが増します。

次回からはその方法を紹介して行こうと思います。

準備

豆知識

基礎

コード

スケール

バッキング

ブルース

おまけ

アドリブ

イントロ

比較

紹介