スウィングしてみよう
ジャズを演奏する上でもっとも重要な要素となるのが、
スウィング(SWING)です。
では、スウィングとは一体何者なのでしょうか。
実は言葉で言い表すことが難しく、説明しにくいのです。
CD等をよく聞いて体感してもらうことが大切なのです。
ですが、ここは初心者のための入門講座ということもあり、とっかかりとして
基本的な事を説明させていただきます。
ジャズのアレンジ本などを見ていただくと曲の最初に
下のような音符が書かれている事が多々あります。
これが、実はSWINGなのです。
4分音符を3等分したうちの前の2/3拍分の長さを前拍とし
残りの1/3拍を後拍とするのです。
そして、初心者の方が最初に陥りやすいのが、前拍を短く切ってしまい
跳ねてしまう傾向があるのです。
タッカ、タッカ・・・となってしまいます。
そうではなく、ドゥーダ、ドゥーダ・・・というように、
前拍と後拍を切らないようにスムーズにつなげる事がミソになります。
初めのうちは上のことを守って練習して頂ければよいかと思いますが、
沢山色々なプレーヤーの演奏を聴くと、おのずとSWING感がよく分かってくる時がきます。
そうなればしめたもので、飛躍的にリズムが良くなっていくはずです。
リズムを数えるときは、1つの円を描くイメージをしてみてください。
円の大きさは、曲の最初から最後まで変わることなく一定ですが、
円を描く線のスピードが速くなったり、遅くなったりします。
そう捉えられるようになれば、リズムが走ったり、もたったりしなくなります。
3-6で紹介した両手の練習を利用して、スウィングの練習をしてみて下さい。
シーケンサー機能がついた電子ピアノであれば、自分のスウィングを録音してみて
聞き返してみて下さい。
客観的に練習が聞けるので、演奏中に気づかない点にも気づくことができます。
他の楽器では真似が出来ない(手間がかかる)練習法ですし、
とっても効果的ですので、試してみてください。